「庭時間」という考え方から始まる空間設計
株式会社ローカルガーデンが掲げる「庭時間」は、庭そのものではなく、そこで過ごす時間の質に重きを置いた考え方を指す。家族で食事を囲む夕方、読書に没頭する休日の朝——どんな場面を庭に求めるかによって、設計の方向性はまったく異なってくる。ヒアリングの段階で「何をしたいか」を丁寧に掘り下げ、その答えをプランの骨格に据えるという進め方が、同社の設計プロセスの出発点になっている。見た目の美しさだけを優先するのではなく、暮らしの延長線上にある空間として庭を位置づける姿勢が根底にある。
個人的には、この「庭時間」という言葉の選び方がとても印象的だった。庭づくりというと植栽や舗装材の話に終始しがちだが、株式会社ローカルガーデンでは最初の打ち合わせで「休日にどう過ごしたいか」を聞かれたという利用者の声がある。設計の起点が生活習慣にあるため、完成後に「思っていた使い方と違う」というギャップが生じにくい。庭に対する期待値と仕上がりの距離を縮める工夫が、初期段階から組み込まれている。
群馬・前橋エリアの気候を読んだ施工と植栽
群馬県前橋市を中心とした近郊エリアで事業を展開しており、冬場の空っ風や夏の高温といった地域特有の気象条件を踏まえた施工を手がけている。風の通り道を計算した植栽配置や、日照条件に合わせた樹種の選定など、土地勘がなければ判断しにくい部分に強みがある。地元で長く活動してきた経験が、素材選びや排水設計にも反映されている。施工後に植物が根付かないといったトラブルを減らすうえで、この地域密着の知見は欠かせない要素だろう。
前橋近郊では夏場に40度近くまで気温が上がる日も珍しくなく、舗装面の照り返し対策や日陰の確保は実用上の重要課題になる。株式会社ローカルガーデンでは、こうした条件を織り込んだうえで落葉樹と常緑樹の比率を調整し、季節ごとの日射量に応じた快適さを設計に反映させている。「夏の庭が暑すぎて使えない」という悩みを相談したところ、樹木の配置変更だけで体感温度がかなり変わったという声も聞かれる。
打ち合わせから施工後まで担当者が変わらない進行体制
外構工事では、設計・施工・管理の各段階で担当者が入れ替わるケースが少なくない。株式会社ローカルガーデンは初回の打ち合わせからアフターフォローまで同一の担当者が受け持つ体制をとっており、情報の引き継ぎロスが発生しにくい構造を築いている。口頭で伝えた細かなニュアンスや現場で生じた変更点が、そのまま最終工程まで一本の線でつながっていく。担当者交代による認識のずれが起きにくいと感じる依頼者は多いようだ。
工事完了後も庭の状態確認や追加相談を受け付けるフォロー体制が敷かれている。たとえば植栽の育ち具合を見て剪定時期のアドバイスをもらえたり、数年後にウッドデッキの追加を検討する際にも過去の図面や要望が共有されていたりする。「前に話した内容を覚えてくれていた」という利用者の声は、長期的な関係構築を前提とした運営方針を裏付けている。再依頼やリフォーム相談への移行がスムーズに進む点も、この体制の副次的な効果といえる。
新築外構とリフォームの両面で組み立てる施工プラン
新築住宅向けの外構設計では、建物との調和や周辺環境を読みながらゼロベースで空間を構成する。駐車スペースの動線確保、アプローチの勾配処理、フェンスの高さと視線の関係など、実生活に直結する要素を一つずつ検証しながらプランを詰めていく流れだ。株式会社ローカルガーデンでは予算と敷地条件を照らし合わせたうえで複数案を提示し、依頼者が比較検討できる余地を残している。将来の家族構成やライフステージの変化まで視野に入れた設計を心がけているという。
既存の庭をリフォームする場合は、現状の不満点を洗い出すところから始まる。水はけの悪さ、使われなくなった花壇、老朽化したブロック塀——課題の種類は案件ごとに異なるため、画一的なパッケージではなく個別対応が前提になる。ある依頼者は「子どもが成長して遊ばなくなった砂場を撤去し、代わりにタイルテラスを設けてもらった」と話していた。暮らしの変化に合わせて庭の役割を再定義する提案が、リフォーム案件での株式会社ローカルガーデンの持ち味になっている。


