「1棟1棟が勝負」から生まれた注文住宅Arts+
大工出身の創業者が掲げた哲学は、現場の隅々にまで浸透している。株式会社 あんじゅホームが展開する注文住宅「Arts+(アーツプラス)」は、施工技術=「Arts(技)」に常に何かをプラスするという発想から名付けられたブランドで、納得と満足の両立を目指す家づくりの象徴として位置づけられている。設計段階での綿密な打ち合わせを経たプランを、現場で一切の妥協なく形にしていく姿勢は、「いい家は、いい現場からしか生まれない」という言葉に集約される。土地探しから設計、施工、アフターメンテナンスまで全工程を自社内で完結させ、予算を1円まで無駄にしない体制を敷いている。
足場が外れた瞬間に涙ぐむ施主がいる、という話は取材中にも耳にした。個人的には、工事担当者全員が近隣住民への挨拶を徹底しているという点がとくに印象的だった。現場の清潔さを保つことへの意識も高く、完成した住まいが新築そのものの仕上がりになるのは、こうした日々の積み重ねがあってこそだろう。職人一人ひとりの作業精度が、結果的に地域からの評判にも直結している。
耐震等級3・HEAT20 G2水準を標準で確保する設計思想
株式会社 あんじゅホームの住宅は、耐震等級3と耐風等級2を標準仕様に据えている。断熱性能についてはHEAT20 G1グレードからG2レベルをクリアしており、長期優良住宅の認定基準をさらに上回る数値を出している。SE構法の採用により、限られた敷地面積でも大空間・大開口の間取りを確保でき、快適性と構造強度を両立させた設計が可能になった。「1人でも多くの人が一生涯健康で快適な暮らしを」という目標が、こうした仕様の根底にある。
冬場でも薄着で過ごせる室内環境を実現しているという声は、実際の施主から複数寄せられている。夏の蒸し暑さが厳しい神戸エリアでも、高気密高断熱の構造が室温の安定に効いているようだ。自然素材の活用やデザイン面でも「ちょうどいい」バランスを探る姿勢が一貫しており、性能偏重にならない点が住まい手の満足度につながっている。自社コラムでは住宅性能や業界動向に関する情報発信も行われ、検討初期段階の読者にも理解しやすい内容に整えられている。
神戸の変形地・狭小地で60年超の施工実績
密集地や高低差のある土地が多い神戸市内では、家づくりの難易度が他地域より格段に上がる。株式会社 あんじゅホームは神戸の地で60年以上にわたり施工を重ねてきた工務店で、阪神間に点在する変形地での経験値が設計提案に直結している。土地のデメリットを間取りの工夫でメリットへ転換するノウハウは、長年の蓄積なしには成り立たない。施工エリアは神戸市灘区・東灘区・中央区をはじめ、西宮市、芦屋市、明石市、三田市、宝塚市、伊丹市、尼崎市、淡路市など兵庫県南東部一帯に及ぶ。
たとえば、間口が狭く奥行きのある敷地に3階建てを計画するケースや、傾斜地を活かしたスキップフロアの提案など、土地の形状から逆算した設計が日常的に行われている。土地探しの段階から相談に乗ってもらえるため、物件選びの時点で建築上の制約を把握できるのは心強いと感じる施主が多い。注文住宅ならではの自由度を活かしつつ、一つひとつ納得しながら進めたい人に向いた工務店だろう。
社名「and you」に込めた施主との長い付き合い
「あんじゅホーム」の社名は「and you=お客様と共に」に由来する。建築する側の論理だけで進めず、施主と一緒に悩みながら住空間をつくり上げていくという方針が、社名そのものに刻まれている形だ。打ち合わせでは施主のペースに合わせた進行を徹底し、細かな不安や要望にも時間をかけて向き合う。専門的な手続きが発生する場面では、士業や関連業者との連携で負担を軽減している。
15年前に新築を依頼した施主が、再びリフォームの相談に訪れたというエピソードは、関係性の長さを物語っている。完成後も「住み心地はいかがですか」と定期的に連絡が入り、暮らしの変化に応じたフォローが続く。神戸市内のクリエイターや地元の店と連携した餅つき大会などのイベントも定期開催されており、施主同士の交流の場にもなっているという。大手ハウスメーカーでは得にくい距離感の近さが、この工務店の持ち味だ。


