IT化された生産ラインが支える柔軟な製造力
久留米市城島町に工房を構える(有)ライジングが追求してきたのは、小ロット多品種とオーダー家具という、大量生産とは異なる方向性の家具づくりです。IT化した生産設備を取り入れたことで、注文ごとに仕様が異なる案件でも段取り替えがスムーズに進み、製造現場の効率と精度を両立させています。サイズや色味の調整を含むセミオーダーにも応じ、空間にぴったり収まる一点を仕立てます。設備への投資と職人の手仕事、その両輪が(有)ライジングの製造スタイルを形づくっています。
「希望どおりの寸法で作ってもらえた」「角の処理が丁寧で長く使えそう」といった声が、利用者から届くことも珍しくありません。既製品では収まりきらない場所や、暮らしの動線に合わせた一台を求める層から選ばれている印象です。納品後の使い心地を重ねて伝えてくれるユーザーも多く、リピート発注につながる関係が育っています。
大手取引先に支えられた25年の歩み
平成11年6月の設立から四半世紀、(有)ライジングは家具製造一筋に歩みを進めてきました。取引先には株式会社DINOS CORPORATION、株式会社千趣会、株式会社東京インテリア家具、株式会社ニトリホールディングスといった業界の有力企業が名を連ね、長期にわたる関係が現在も続いています。代表取締役の金子博光がリーダーシップを担い、西日本シティ銀行との安定した取引基盤のもとで堅実な経営を維持。大手の品質基準を満たし続けてきた事実が、製造現場の力量を物語ります。
工房は内野南集落センターから徒歩1分の場所にあり、営業時間は8時から17時まで、土日祝が定休となっています。地元に根を下ろした拠点として、近隣との関係も大切にしながら日々の製造を続けている工房です。
暮らしと自然がなじむ素材選びとデザイン
家具をひとつ置くだけで部屋の表情は変わる。(有)ライジングが大切にしているのは、その変化が日常に違和感なくとけ込むことです。素材の手触りやデザインの線を吟味し、住まい手のライフスタイルに沿った提案を重ねています。伝統的な木工技術を土台にしながら、現代の生活様式へ柔軟に適応させる発想で、機能と意匠の両立を図ってきました。仕上がった家具は、暮らしに静かなぬくもりを添えてくれます。
工房の発信では新作の紹介や製作風景、スタッフの想いを綴った記事が並び、購入前に作り手の姿勢を知ることができます。個人的には、職人の手元が見える発信があるかどうかで、家具を選ぶときの安心感はずいぶん変わると感じました。
久留米から発信する地域密着の家具づくり
地元・福岡で技術を磨いてきた家具メーカーとして、(有)ライジングは伝統と革新を行き来しながら製品づくりを続けています。スタッフ一人ひとりが手がけた家具に誇りを持ち、住まい手に長く愛用してもらうための工夫を重ねている工房です。工房発のお知らせや暮らしのアイデアを通じて、家具選びの判断材料となる情報を届ける姿勢も特徴のひとつ。地域社会への貢献を視野に、製造の現場から発信を続けています。
主要取引先との関係と、地元からの支持を支えにしながら、(有)ライジングは久留米の地で次の四半世紀へと歩みを進めています。一台ごとに技術とまごころを込め、住まう人の毎日に寄り添う家具を送り出していく構えです。


