新築現場で出た廃材を運び出す仕事
産業廃棄物の回収は、有限会社片山急送が建材輸送と並んで担うもう一つの柱だ。新築現場で発生した廃材を、2tトラックや4tトラックで運び出す仕事である。拠点は埼玉県北足立郡伊奈町にあり、関東エリアを中心に甲信越地方まで足を延ばして回収にあたる。建てる側が工事を前へ進めるうえで、出た廃材を計画的に片づける運送の動きは欠かせない。
この回収は、建築部材の輸送と対になっている。行きに工務店や工事現場へ資材を運び込み、帰りに廃材を積んで戻る往復が、日々の運送を形づくる。個人的には、資材の搬入と廃材の引き取りを同じ会社へまとめて任せられる点が、現場の手間を減らす確かな利点だと感じた。搬入と回収の担い手が同じであるぶん、現場と運送のやり取りに余計な段取りが挟まらない。
中距離主体で日中に完結する運び方
運行は中距離が中心で、長距離を運転することはない。営業は8時から17時、日曜が定休で、日中に出て日中に戻る型が保たれている。長時間ハンドルを握り続ける遠距離の運び方に比べ、体にかかる負担は軽い。伊奈町を起点に関東各方面へ散っていく動きは、往復とも荷が載るぶん無駄が出にくい。
建材は長尺の木材から梱包された資材まで、形も重さもさまざまだ。工期に合わせて必要なものを必要なだけ運ぶため、現場の進みと運送の段取りが噛み合っている。廃材の回収でも、出る量やタイミングを見ながら計画的に運び出していく。
正社員雇用と資格支援でつくる現場の厚み
有限会社片山急送は、トラックでの運送を担う人も倉庫のピッキング作業に携わる人も、正社員として雇っている。無事故手当や皆勤手当が給与へ組み込まれ、所得を補償する保険や経験に応じた職能給が土台を支える。フォークリフトの資格取得については費用を会社が全額もち、普通免許から中型免許へと運転の幅を段階的に増していける。
中途で入社した人の比率が高く、配送の現場には女性のスタッフも携わっている。経歴や性別で担当が区切られることはなく、あとから加わった仲間が多いぶん、細かな疑問も口に出しやすい。急な休みが要るときには待機のドライバーが動くため、子どもの急な発熱のような予定外の場面でも運行は途切れない。運転にまだ不安がある人は倉庫作業から関わる道もあり、社会保険の完備や制服の貸与は職種を問わず同じように整う。


