素材の原点から関わる稀有な体制
繭を生む養蚕の段階から製品化までを見据えてものづくりに取り組むのが、有限会社トラストインターナショナルの大きな特徴です。カイコを飼育し繭から絹糸を採るという原点にまで携わることで、素材への深い理解に裏打ちされた一着が生まれています。
2016年に養蚕活動を始めた背景には、養蚕農家の減少という現実がありました。歴史ある養蚕の技術と知恵を後世へ受け継ぐため、群馬県産「ぐんま200」の繭で生産したシルクを用いた商品づくりを進めています。
桐生の技を束ねた製造工程
有限会社トラストインターナショナルは、製糸・機織・刺繍・縫製までを桐生の技術で一貫して手がけています。分業に頼らず一つの産地で完結させることで、工程ごとの齟齬が生じにくく、細部まで意図の通った品質が保たれる仕組みが整っています。
この体制のもとで生まれるのが、ALL MADE IN 桐生のブランド「キリジャン」です。産地の力を結集した一貫生産こそが、既製品にはない完成度と物語性を備えた一着を支える基盤となっています。
立体刺繍が引き立てる意匠
仕立ての要となるのは、横振りミシンによる立体的な手刺繍です。プリントの上に職人が刺繍を重ねることで奥行きが生まれ、絵羽の技法で身頃から袖まで柄をつなげることで、衣服全体に迫力と一体感が宿ります。
描かれるのは、尾形光琳の燕子花や伊藤若冲の尾長鶏など日本の名画から、歌舞伎や西洋絵画まで多彩です。上質なシルクを100%使用した高級感ある仕上がりは、既製品からオーダーメイドまで、通販で全国の顧客に届けられています。
伝統産業を守り抜く経営理念
有限会社トラストインターナショナルが掲げるのは、繊維の街・桐生に千年を超えて受け継がれてきた技術と歴史を守り抜くことです。海外の大量生産品への需要移行や化学繊維の普及といった逆風にも、国産シルクへの矜持を持って向き合っています。
1991年に繊維業未経験の創業者がミシン5台から立ち上げた事業は、故郷への想いとともに広がってきました。キリジャンの製造販売に加えOEM事業にも取り組み、群馬県産シルクの魅力を多くの方へ伝え続けています。


