塗装業界に珍しい記録重視の経営姿勢
株式会社 NextArch .の代表に話を聞くと、「施工中の写真撮影は手間もコストもかかりますが、それ以上の価値がある」と語る表情が印象的でした。外壁塗装の全工程を撮影し、完了時には報告書として依頼主に提出する仕組みを導入しています。下地処理から中塗り、上塗りまで各段階の状況が一目で分かるため、施工品質への疑問が生まれにくいのが特徴です。従来の塗装業界では「仕上がりを見れば分かる」という慣例が根強く残っていますが、同社は過程の見える化にこだわっています。
この取り組みを始めてから3年間で、施工に関するクレームはゼロ件を維持しているといいます。「どの程度まで作業したのか不明」といった顧客の不安を解消することで、依頼から完了まで安心して任せられる関係を築いているのです。実際に施工を依頼した住宅オーナーからは「毎日の作業内容が把握できて信頼感が違った」という声が多く聞かれます。透明性を重視する経営方針が、業界内でも注目を集めています。
リフォーム業界では珍しい相続支援の併設
住宅の外壁・屋根塗装に加えて、防水工事、内装リフォーム、設備交換、そして不動産相続の相談まで受け付けている点が他社との違いです。塗装工事の相談に来た顧客から「実家の相続で困っている」という話が出ることが多く、不動産に詳しいスタッフを配置して対応している状況です。建物のメンテナンスと資産管理を同時に相談できるため、高齢の依頼主から特に評価されています。相続に関する基礎的なアドバイスから専門家の紹介まで、必要に応じた段階的なサポートを提供しています。
正直なところ、塗装業者が相続支援まで行うのは業界では異例だと感じました。しかし同社では「住まいと資産は切り離せない関係」という考えのもと、包括的なサービスを展開しています。ワンストップでの対応により、複数業者への依頼が不要になり、顧客の手間とコストを削減できているようです。
埼玉を拠点とした関東圏への展開体制
埼玉県内を中心としながら、関東各地への出張施工にも対応している地域密着型の運営スタイルを採用しています。地元の気候や建物の特性を熟知しているスタッフが現地調査から施工まで一貫して担当するため、地域特有の問題にも的確に対処可能です。特に埼玉の夏場の高温多湿環境や冬場の乾燥による外壁への影響を考慮した塗料選定に定評があります。関東圏内であれば現地調査は無料で実施しており、距離による追加料金も発生しません。
「家族だったらどう対応するか」を判断基準にしているという話が印象に残りました。過度な営業は行わず、本当に必要な工事のみを提案する方針が、紹介による新規顧客の増加につながっています。実際に利用した顧客の約7割が知人への紹介を行っているという数値からも、満足度の高さがうかがえます。施工後のアフターケアも含めて、長期的な関係を重視している企業姿勢が評価されているようです。
工事完了後も継続する保守サポート
施工が終わってからが本当のサービス開始だと考えているのが同社の特徴で、定期点検や緊急時の対応まで含めた保守体制を整備しています。外壁塗装は一度行えば10年程度は持続しますが、その間に小さな不具合や気になる箇所が出てくることも少なくありません。同社では年1回の無料点検を実施し、早期発見・早期対処により大規模な補修を未然に防いでいます。
「工事して終わり」ではない継続的なサポートが、地域での信頼獲得につながっているという実感があります。


