建物診断から始まるトラブル予防の考え方
住宅に不具合が出てから慌てて業者を探す——そんな経験を持つ人は少なくないはずだ。おうちドクターは、その順番を逆転させることに力を入れている。国家資格を持つ建物診断士が屋根裏から基礎まで状態を確認し、今すぐ手を打つべき箇所と数年後にリスクが顕在化しそうな箇所を仕分けする。診断結果をもとに中長期のメンテナンス計画を組み立て、費用の平準化と建物寿命の延伸を両立させている。
個人的には、診断後に渡される報告書の情報量が印象的だった。写真付きで劣化の進行度が段階評価されており、専門用語には注釈が添えられている。「どこにいくら掛かるかが事前にわかるので計画が立てやすい」という利用者の声も目立つ。報告書は無料で作成され、その場で契約を迫られるようなことはない。
水回りから外装まで一社で引き受ける施工範囲
キッチンや浴室といった水回りの改修、配管の引き直し、内装クロスの張替えなど、住宅内部に関わる工事を幅広くカバーしている。屋根の葺き替えや外壁塗装、エクステリアの造作まで対応しており、複数の業者に分けて依頼する手間が省ける。おうちドクターでは各工程を自社の専門スタッフが担当するため、工種間の引き継ぎロスが起きにくい。間取り変更を伴う大規模なリノベーションにも対応し、空間の使い方を根本から見直す提案を行っている。
築30年超の木造住宅で水回りと外壁塗装を同時に依頼したケースでは、足場の設置を一度で済ませることで工期が約2週間短縮されたという。浴室のバリアフリー化と屋根の防水処理を並行して進められた事例もあり、住みながらの工事でもストレスが少なかったとの感想が寄せられている。工種をまたいだ同時施工は、コスト面でもメリットが出やすい。
複数プランの提示と納得してから進める段取り
おうちドクターは、施工内容を決める過程で複数の選択肢を並べるスタイルを取っている。予算重視のプラン、性能重視のプラン、折衷案といった形で提示し、それぞれの費用と耐用年数の違いを明示する。ショールームで実際の建材やキッチン設備に触れながら比較検討できる環境も用意されている。書面による正式な合意を経てから着工に入る流れを徹底しており、口頭だけで話が進むことはない。
見積もり段階で「ここは今やらなくても大丈夫」とはっきり伝えてくれた、という声がいくつか見られる。不要な工事を勧めない姿勢が、リピート依頼につながっているようだ。説明に費やす時間は長めだが、その分だけ着工後の追加費用や仕様変更が減る。急かされずに判断できる点を評価する利用者が多い。
埼玉県西部を軸にした施工後のフォロー体制
拠点を置く埼玉県西部エリアでは、施工後の定期点検や突発的な不具合への駆けつけ対応を継続している。工事中は近隣住宅への事前挨拶と作業時間帯の案内を欠かさず、工事車両の駐車位置にも気を配る。こうした現場運営の細かさが、近隣トラブルの回避に直結している。
竣工から半年後と1年後に無償点検を実施し、塗膜の状態や配管接合部の異常を早期に拾い上げている。築年数の古い物件でも新築時のような画一的な基準を当てはめず、建物ごとの個別状況に合わせた点検項目を設定。緊急時の連絡窓口は休日も稼働しており、水漏れなど放置できないトラブルへの初動が速いと感じる利用者も多い。


