3DCADが起点になる、提案型の板金加工スタイル
多くの板金加工業者が図面通りに加工することを主業務とする中、有限会社エー・アイ・エーブラストはSolidWorksとSheetWorksを駆使した3DCADによる設計提案から関わり始める。データ段階でのすり合わせにより、形状の最適化やコストダウン案を打ち合わせ段階で提示できる。3Dビジュアルで仕上がりイメージを共有するため、認識のずれによる手戻りが起きにくい構造だ。
「ご注文をそのまま形にするだけでなく、よりよい提案があればお伝えしてベストを尽くす」という姿勢は、FAQに明記されているとおり、現場でも実践されている。製品のために何が最適かを共に考えるスタンスが、継続的な取引関係を生む基盤になっている面が大きいようだ。
グループ連携による板金加工から塗装まで
山梨県南巨摩郡富士川町の工場には、系列会社「株式会社セブナ装機」が同一敷地内に併設されている。板金加工後の塗装をグループ内で引き受けられる体制は、塗装品質への関与を可能にする。グラインダーによる溶接後の下地研磨で「パテ埋めなし」の状態を目指すのも、この連携を前提とした品質基準が背景にある。
メッキ加工は協力工場との連携で対応しており、加工・塗装・メッキと複数の処理を跨いだ発注にも一元対応できる。対応エリアは関東メインで長野・静岡にも及び、製造装置の外装カバー・内部パーツなど多様な板金加工ニーズを受け入れる体制が整っている。
熟練の手溶接とロボット精度、二つの強みを使い分ける
熟練職人によるTIG溶接・半自動溶接は、複雑な形状や少量品の加工で柔軟な対応を可能にする。一方、TIG溶接協働ロボットは量産品や長尺ワークで均一なビード品質を担保し、手溶接でばらつきが生じやすい条件でも安定した仕上がりを維持する。ファイバーレーザ溶接機は熱影響を最小化した薄板精密溶接や異種金属接合を得意とし、仕上げ工数の大幅削減にも貢献する。
三種類の溶接手段を状況に応じて使い分けることが、受注の幅と品質の安定につながっている。「量産でも試作でも同じ品質で対応してくれる」という取引先の評価が繰り返し聞かれており、この設備構成の強みが現場で実感されていることが伝わってくる。
「頑張りを正当に評価して還元する」姿勢の採用・育成環境
ビジョンページに掲げられた「頑張りを正当に評価して還元する姿勢」という言葉は、資格手当・皆勤手当・ガソリン代支給といった待遇に具体的に表れている。未経験入社でも資格取得支援制度を通じてアーク溶接や施工管理者の資格を取得できる環境があり、スキルアップが収入に反映される仕組みが整っている。
板金加工における設計・生産管理・営業と職種が複数用意されており、入社後のキャリアパスも一本ではない。外部セミナーへの参加費補助と社内勉強会の定期開催で、座学と実務の両面から技術習得をサポートする。経験者にとっては専門性をさらに深める環境として、未経験者には基礎から積み上げる出発点として、双方が選びやすい職場になっている。


