全国大会受賞と資格者の層の厚さが、技術の証明になる
第24回全国建築塗装技能競技大会(2015年)での入賞は、有限会社笠原塗装に在籍する職人の技術水準を全国規模で示した。竹林慶太が茨城県中小企業団体中央会長賞と下地作業フレックスコート平滑仕上げ部門賞を受賞し、その入賞歴は現在も会社の顔として機能している。1級建築塗装技能士4名・1級鋼橋塗装技能士1名を含む技術者構成に加え、2級建築施工管理技士・2級土木管理技士が各2名在籍している。日本塗装工業会から優秀技能者育成事業所として認定されており、技術を育てる仕組みの評価が業界から与えられている。
「全国大会に出られる技術者がいる会社なら信頼できる」という施主の選定理由は、珍しいものではないという。施工事例の写真記録には秦野市・平塚市の案件が含まれており、外壁サイディングのシール撤去状況から仕上げ後まで、通常は見えない工程が公開されている。現場を隠さずに記録するというスタイルは、仕事への自信の裏付けでもある。
遮熱・省エネ・珪藻土——建物環境の改善を目指す塗料提案の幅
環境に配慮した塗料を使い、自然を感じられる塗り替えを提案するという方針を掲げる有限会社笠原塗装には、遮熱・省エネ・光触媒・珪藻土と幅広い塗料の選択肢が揃っている。遮熱塗料のセラミックバルーン配合で屋根表面温度を15〜20℃下げる効果は、夏の空調費削減とヒートアイランド対策を同時に実現する。省エネECOガラスコートは窓ガラスへの遮熱塗装として、フィルムより安価で熱割れリスクもなく体感温度を2〜3度低減できる。フッ素樹脂塗料は公共建築・超高層ビルにも採用実績があり、塗り替え頻度の低減でライフサイクルコストを抑えられる。
珪藻土の調湿・消臭・不燃・結露防止という複合機能は、室内の快適さを多方向から引き上げる。コテさばきによる模様の自由度が高く、色も自在に調整できるため、和風・洋風を問わない仕上がりが可能だ。「機能とデザインが両方改善された」という感想が届くのは、素材の特性を活かした提案の精度が高いためだろう。光触媒塗料のセルフクリーニング効果については、「外壁が長い間きれいなままだった」という声も届いているという。
創業60年、小田原・南足柄・平塚で続く地域密着の施工ネットワーク
1966年1月の創業から現在に至るまで、有限会社笠原塗装は神奈川県小田原市別堀115-12を本拠地に施工を重ねてきた。対応エリアは小田原市・南足柄市・平塚市で、地元の建物を長年にわたって手がけた施工実績の積み重ねがある。神奈川県塗装協会と日本塗装工業会への加盟に加え、毎年9月・11月に地域向け住宅塗装相談会を継続して開催している。三井住友銀行・静岡銀行・さがみ信用金庫という地元3行との取引関係も、地域経済への根づきを示している。
「笠原さんにお願いするのは、もう何度目になるか分からない」という継続依頼の声が届くのは、半世紀以上にわたって同じ地域で施工を続けてきた結果だ。鴨宮駅と下曽我駅の中ほどという立地は、小田原市内の現場への移動距離を短く保ち、迅速な対応につながっている。相談会に参加した住民が後日工事を依頼するというルートも、地域との接点を持ち続けてきた積み重ねの上に成立している。
止水から塗膜防水まで、工法選択の幅が建物を長持ちさせる
有限会社笠原塗装の防水工事は、止水工事・シート防水改修・塗膜防水改修の三本立てで構成されている。外壁からの漏水には樹脂注入を行い、地下構造物では地盤固めを含む遮水壁構築まで対応する。塩ビシートの耐摩耗・耐候性を活かした屋上防水、FRPの高耐久性を活用した改修工事、ウレタン樹脂の弾力性によるひび割れ追従施工と、素材ごとの特性を現場に合わせて選択している。一般塗装工事・防水工事・プラントライニング工事という事業構成が、建物全体を一社で診られる体制の根拠になっている。
ベランダ防水改修の施工記録には、外見上のわずかな劣化が下地材の腐食にまで進行していたケースが記載されており、床面全面撤去・下地再構築・FRP防水施工という工程で対応した内容が公開されている。「表面だけ直してもらって終わりかと思っていたら、こんなに大掛かりになるとは」という施主の反応は、こうした調査精度の高さを示している。平成29年の許可工種拡張で土木・鋼構造物など多工種に対応できるようになった背景からも、施工範囲を広げ続けてきた経緯がよく分かる。


