重機による伐採と森林整備で見せる事業の強み
重機を使った伐採から木材の運搬までを自社の体制で担えることが、株式会社三樹林業の仕事の強みとなっている。民間案件が中心であるため、現場ごとの状況に応じて作業の進め方を調整できる。天候不順の日は工程を組み替えるなど、無理のないペースを重視した進行が取られている。こうした柔軟さが、長く続けられる仕事の土台を作っている。
「現場ごとに進め方を判断できるのでやりやすい」という声がスタッフから聞かれるという。天候に左右される仕事ではあるが、無理なく進められる点を評価する感想もあるようだ。重機の操作に関しては慣れるまで時間がかかったという声もあるという。総じて、柔軟な進め方への評価は高いようだ。
森林整備が地域社会に持つ意味
森林整備は木材を得る作業にとどまらず、地域の自然環境を保つ役割も担っている。郡上市の山林は放置すれば荒れが進むため、継続的な手入れが欠かせない。株式会社三樹林業はこの整備を担うことで、地域の自然環境の維持に関わっている。
実際の現場では、山林の所有者からの依頼を受けて整備の範囲や時期を決めることが多いという。伐採が必要な場所と運搬が必要な場所が同時に発生する場合は、人員を分けて対応する。天候の急変で作業を延期することもあるが、その都度優先順位を見直して進めている。こうした対応の一つひとつが、郡上市の山を支えることにつながっている。
重機技術と人材育成が支える現場の実力
重機の操縦や木材の運搬に関する技術は、この会社の仕事を支える中心的なスキルとなっている。未経験からの応募も受け入れており、必要な資格は入社後に取得する流れが取られている。指導は経験豊富なスタッフが担当し、安全管理から実務まで段階的に教える体制がある。学歴を問わない採用も続けられており、経歴に関係なく技術を積み上げられる。
指導の中心となるのは重機オペレーションと木材運搬の実務である。資格取得については必要に応じて会社側が関与する形が取られている。個人の成長ペースに応じた指導方針が採られている。服装や髪型についても自由度が高く、寮の相談も可能な条件が整っている。
経営方針としての休暇制度と評価の仕組み
努力や成果を給与に反映させる評価制度を設けており、頑張りが収入に結びつく仕組みを整えている。完全週休2日制のもとで、日曜日に加えて自分の都合で休日を選べる。原則定時退社という方針により、残業はほぼ発生しない働き方が続けられている。GW・お盆・年末年始には5日以上の連続休暇が取得できる制度もある。
個人的には、休暇制度がここまで柔軟に組まれていることに驚いた。正直、林業という仕事にこうした働き方の選択肢があるとは思っていなかった。定時退社を原則とする方針にも、社員の生活を考えた設計を感じた。取材を通じて、経営の姿勢が働き方の細部にまで表れている会社だと感じた。


